宮崎学 「死」 復刊

宮崎学の1994年の作品「死」は、発刊後15年経った今でも、根強く潜在ニーズを持つ衝撃の写真集である。初版の発行部数がはけると、多くの作品は増刷を待たずに書店から消えてしまう運命にあるのが写真集だ。「死」を買い損ねた私は…続きを読む

アニマル黙示録

人には、どうしても手に入れたいと思う本がある。私にとってそれは「アニマル黙示録」だった。写真家・宮崎学の1995年の写真集だ。写真週刊誌フライデーの連載を1冊にまとめたこの本は、第26回講談社出版文化賞に輝く。 絶版にな…続きを読む

樹洞 宮崎学

宮崎学の新刊、森の写真動物記 6「樹洞」が発刊された。 「穴をテーマにやると、これが面白いんだよね」 gakuさんはこう語っていた。本書は、その最初のサマリーともいうべきものだ。 森の動物たちにとって、樹洞は命を守り育む…続きを読む

クマのすむ山 宮崎学

衝撃の写真集が出た。カバー写真を見て驚かない人はいないだろう。いや、逆かもしれない。スタッフが着ぐるみ被って演技しているのでは。そう思う人がいてもおかしくない。あまりにも「やらせ」っぽい写真は、まぎれもなくgakuさんが…続きを読む

最近読んだ本

5月の終わりから、突然読書病にかかった。テレビが壊れて、予備の小型テレビで見るバラエティはいっそうチープであり、毎日繰り返される暗いニュースは、小さな画面の中でさらに暗くなった。小説の世界への逃避行動が起こった。1ヶ月と…続きを読む

フクロウが呼んだ

撮影:Coolpix5000 先週末、一人で京都を歩いた。四条河原町の本屋にぶらっと立ち寄った。ビルの4階だったか、足は自然に写真集のコーナーへ。本屋に行くたびに写真集のコーナーを覗いて見るくせが、いつのまにか身について…続きを読む

柿の木 宮崎学

よい本に出会ったときの豊かな気持ちを、久しぶりに味わった1冊である。 長い風雪を耐え、なおも凛として立つ丘の上の1本の柿の木。その春夏秋冬の姿を、ただひたすら同じアングルで撮り続けた。それだけの写真集である。 しかし、ど…続きを読む

洗剤キャップの棲み心地は?

宮崎学の新しい写文集が出た。理論社の「かわりゆく環境 日本生き物レポート」全4巻の第1巻。日本の自然を花鳥風月で愛でるばかりでは決して見えてこない人間生活との密接関わり。私たちのすぐそばにありながら、大方の人たちが無意識…続きを読む