林道を入ったところで電柱から飛んで、奥の遠い枝止まりのサシバ。頭が黒っぽいので精悍に見える。
路肩で採餌していたクロツグミが、自車の通過で飛んでガードレールへ。
ヤイロチョウが頭上で鳴いたので、スギの木を見上げてようやく見つけた。
朝早くからポイントに入っていたが、高い梢で鳴いているばかりで、なかなか希望のポジションに降りてきてくれない。10時も過ぎた頃、ようやく地上で採餌活動を始めたが、暗い森の地表の相手をブレなく撮るのに、カメラのISOは8000に上げた。ノイジーなのは目をつぶろう。それでも、飛び立ちものはまったくブレボケで話にならない。
数日前に同じエリアで観察したカメラマンの話によれば、繁殖ペアが目の前で交尾行動を見せたという。ヤイロチョウの観察ポイントは、私や地元の鳥仲間が、数年間の時間をかけて特定してきた場所だ。安定した繁殖が定着するよう、情報リークには極力注意してきた。しかし、どこからか、いつのまにか、この場所にカメラマンが集まるようになってしまった。野鳥との距離感や、付き合い方を承知しない、ただ綺麗な鳥写真を撮りたい目的の人たちの集合は、ヤイロチョウの繁殖に少なからずの影響を及ぼすだろうことを懸念する。
今回の撮影を最後に、私はヤイロチョウの繁殖地に近づかないようにしようと思う。ここがヤイロチョウの繁殖地として永続し、その数が増えてくれるよう、この地を特定した者として、今後とも静かに見守って行きたいと願うものである。
2023.6.6 D7500+VR300mmF4.0
こんばんは。
いよいよ巣立ちしそうですね!
皆に見守られつつ無事に巣立って、南の国まで行きついて欲しいと思います。
みなさんの気持ちが、ヤイロを撮りたいと考えている多くの人に伝わることを期待しています。
(僕もその中の一人なんですが、来シーズン自分のフィールドで頑張るつもりです)
杉一秀さま
今年も結局営巣現場や、巣立ち雛を見ることはありませんでした。数が増え、あちこちで囀りが聞こえだしたという実感を持つ今シーズンでした。来年以降、子育ての観察チャンスがあればラッキーですね。