ヤノトラカミキリ

ノリウツギの花は茶色く変わり、寄り付く虫たちの姿もほとんど見なくなった。隣のリョウブは花盛りで、虫たちはこちらにたくさん集まっている。常連の虫たちに混じって、しきりに飛び回る赤いカミキリに目が行った。キヌツヤハナカミキリと虫屋さんに教えてもらった。先日のクワの木で見つけたアオカミキリといい、このキヌツヤハナカミキリといい、まだまだ私の知らない魅力的なカミキリがたくさんいる。今後の楽しみとしよう。

仲間と合流してヤノトラカミキリの観察。ようやく倒木の上に姿を現したと思えば、直射日光の日なたから急いで日陰に入り、すぐに姿をくらます。こちらも暑さに耐えかねて今回は戦線離脱。連れの汗を吸うゴマダラチョウを撮ってから退散。山の上でも暑すぎて我慢の限界を越えている。

後日出直してヤノトラカミキリの産卵と交尾のシーンを記録した。エノキの樹皮の割れ目に産卵管を差し込んで産み付ける。交尾シーンは仲間が先に観察した様子を伝えてくれたとおり、メスの上に乗ったオスがしきりに腰を前後に振る様子を興味深く見た。

メスはあまりにしつこいオスの行動に対し、最後にはオスを振り落として飛んで行ってしまった。トラカミキリは小さな体のものがほとんどだが、その中でも大型のヤノカミキリのフォルムは魅力的である。ハチへの擬態度もヤノカミキリはなかなかのもの。来シーズン以降も注目して行こう。

同じポイントにはタマムシも付いている。初回観察時から姿を見せていたヤマトタマムシ2匹と、小さなシラホシナガタマムシ1匹を見つけた。シラホシナガタマムシは小さな体に大きな複眼、深い青緑色の体に規則正しく配列された白星が美しい。

2025.7.24-28 D7500+90mmMACRO, VR300mmF4.0, 10mmFE, TG-6

2+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です