ヤイロチョウ2025

今シーズンも、ヤイロチョウの営巣期に入ったので、これまでの観察記録を公開する。このポイントでの初認は5月23日。頭上の梢で大きく囀るヤイロチョウ。葉隠の1個体を、わずかに抜けた位置から、ようやく確認することができた。超見上げの「赤フン」を確認しただけで、ひとしきり鳴いた後、飛び去って観察終了。

5月27日。二度目の観察も同じような状況であったが、わずかの時間、全身をみせてくれた。しかし、ピーカン見上げ写真はこの程度。

5月29日。三度目の挑戦は、気のおけない仲間と二人で向かった。明るい曇り空で、撮影条件は整った。近い枝に止まってしばらく鳴いてくれたタイミングでたくさんのシャッターを切った。地面に降りた上からの写真を撮りたくて、その後も何度か通ったが、結局これが最後の写真となった。

この山域では、今シーズン、少なくとも3ペアが別々の谷で繁殖している様子だ。ペアと思われる2羽の鳴き交わしを、それぞれの谷の底部から聴いたことで判断しているに過ぎないが、おそらく間違いないだろうと思う。いずれのポイントも地形は共通している。非常に急斜面であること。針葉樹と広葉樹の混交林であること。鹿による林床の食害が著しいこと。

営巣現場を捜索する体力も技量もない。テリトリ確定までの僅かなタイミングで、人目につく場所に現れるのを期待するだけの目視観察。あとは鳴き交わしの耳観察だけ。それでも、年々、繁殖ペアの数は着実に増えつつあることを感じる。また来年の継続調査を楽しみにしよう。

2025.5.23-29 D7500+VR300mmF4.0

5+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です