撮影:Coolpix5000
先週末、一人で京都を歩いた。四条河原町の本屋にぶらっと立ち寄った。ビルの4階だったか、足は自然に写真集のコーナーへ。本屋に行くたびに写真集のコーナーを覗いて見るくせが、いつのまにか身についてしまった。
あった。なぜか透明ビニールの保護カバーが付けられて、棚の中ほどに見つけた宮崎学の「フクロウ」。
いや待てよ、またネットで買えばいいか。そんな思いで、隣のコンピュータ関連の棚に移った。でもどうしても「フクロウ」が気になる。少しおいて写真集のコーナーに戻ると、中年の女性が「フクロウ」の前に立って物色中。やや、おばさん「フクロウ」買っちゃうの? しかし彼女の目的は別のもののようだった。
そうして、どうしても今この「フクロウ」を手に入れなければいけないという気持ちになり、棚から抜いてレジに向かったのであった。
あまりにも有名な写真集であり、いつでも手に入ると呑気に構えていたが、ネットで調べてみるとすでに品切れ状態。Amazonではユーズドが1万円以上の値を付けて出ていた。
「フクロウ」が私を呼んでいたのだろうと、今この本を手にしながら思っている。こんどgakuさんに会う機会があれば、この本にサインしてもらおう。
我が家の裏山のフクロウ、2月の初旬からゴロスケホッホと鳴いている。
「フクロウ」 宮崎学
1989年10月10日 初版第1刷
2001年3月1日 初版第8刷
※ 1990年 第9回「土門拳賞」受賞作品
フクロウが呼んだ
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たじまもりさんも手に入れられたんですね。
やっぱり,呼ばれたんだと思いますよ『フクロウ』に。(笑
うちにもありますが,わが家の“宝”です。
ページをめくると神聖な気持ちになります。
今回改めて思いましたが、ネットで買うのと本屋で買うのと、やっぱり本に対する受け止め方が違いますね。本屋に行けば、呼んでいる本たちにたくさん出遭えます。
「アニマル黙示録」がどこかの本屋の片隅に、埃かぶって眠っていやしないか、そう思いながら写真集のコーナーをめぐります。
「フクロウ」も、今回改めてじっくり目を通しました。gakuさんの20年前の仕事ですよ。写真も技術も、あのときからまったく色あせずに今なお孤高の人であるところがすごいです。