稜線添いの林道を走りながら、いくつかのこの時期の花をチェックした。急斜面の法面のササユリは、10株ほどが同時に開花して見事であった。シカや人による食害や盗掘を免れて、急斜面のササユリはこれからも咲き続けてほしい。 廃村で…続きを読む
稜線のお花畑

兵庫県北部但馬地方には、山と川と海に守られた静かな暮らしがあります。 同じ山を歩き、同じ川を下り、同じあぜ道を歩き、その時々に感じたふるさとの風景を書きとめておきたいと思っています。 タジマニアとは、私が勝手に想像した架空の国の名前です。但馬という土地に拘りながら、自分自身の胸の中のサンクチュアリを、いつまでも大切にしたいと思います。
稜線添いの林道を走りながら、いくつかのこの時期の花をチェックした。急斜面の法面のササユリは、10株ほどが同時に開花して見事であった。シカや人による食害や盗掘を免れて、急斜面のササユリはこれからも咲き続けてほしい。 廃村で…続きを読む
落石や倒木、土石流などで荒れまくりの林道は、ジムニーでも難儀しながら進まなくてはならなかった。そんな山奥の崖に、イワギリソウがひっそり今年も花を咲かせた。イワタバコ科で、兵庫県レッドリストAランク種。 イワギリソウの下で…続きを読む
ブナ林のショウキランを見てきた。ちょうど開花直後の株にタイミングよく出会えた。開花すると1週間ほどで黒くなり、虫に食われて汚くなる。蕾も含め、同じ現場で十数株を確認した。 ショウキランの沢から少しのぼったブナ林床には、同…続きを読む
幹線林道を走れば、コーナーに仲間の車。聞けば、目の前の立ち枯れでアカゲラが営巣中とのこと。仲間の撮影が終了したあと、路肩に座り込んでレンズを向けた。オスが少し警戒しながら巣穴に向かい、給餌するとすぐに飛び出した。 次にメ…続きを読む
サイハイランの自生地を見てきた。予想どおり、数株の開花を確認した。地味なランではあるけど、この季節に見ておきたい一種。 別の山域でも1株を確認。こちらはかなりショボい開花ではあったが、生き残っていたことを確認できただけで…続きを読む
昨年は見つけることができなかったスナムグリヒョウタンゾウムシを、今年は2匹見つけることができた。砂浜に咲き乱れるハマヒルガオの花の中を一つずつ確認して、見つけ出したものである。この作業、宝探しの面白さがある。一眼レフのマ…続きを読む
早朝から山に向かうが、どうも今シーズンの山は静か過ぎる印象。お目当ての鳥も鳴かない。かろうじてレンズを向けたのはカケスとミソサザイ。 山中のエビネの大きな群落では、花が見頃であった。シカの忌避植物のようである。 海は穏や…続きを読む
廃村に咲き乱れるクリンソウの花園を見てきた。ちょうど見頃のタイミングだった。廃村の家屋は訪ねるたびに崩壊して行くのに、家屋を囲むように咲くクリンソウは、年々、勢力を増しているように思う。 サンコウチョウやアカショウビンの…続きを読む
5月の連休明けに開花する「桜」がある。高原に自生するサクラスミレだ。毎年、このサクラスミレを見て、春の花の季節を締めくくる。 よく似た花を咲かせるアケボノスミレはもう終わろうとしていた。 小さいながら美しく咲いていたのは…続きを読む
今期初めて幹線林道を走ってみる。北向きの日陰には残雪がまだ残る。ところどころ、道路を半分以上塞いでいて、未だにスノータイヤのジムニーでは問題なくクリア。 しかし、大きく法面が崩落したこの場所は、無理すれば谷側をギリギリ通…続きを読む