






昨シーズンに続き、私にとっては2度目のヒサマツ観察。今回も、鳥屋からこの時期だけ蝶屋に転身する仲間のガイドでポイントに向かった。15時ごろからブナ林にぼちぼちと登場し始めるが、高速移動するのみで止まって開翅することはない。一瞬、葉上に止まった1個体をワンカット撮ったらすぐに飛んだ。後翅の白いラインの折返し点が、他のゼフィルスはW型であるのに対し、ヒサマツは唯一V型なのでわかり良い。尾状突起も長い。
16時を過ぎ、少し離れた別のポイントでヒサマツの活動が活発になった。教えてくれた仲間が所要で山を降りてすぐ、目の前で2~3匹が卍飛翔を見せ、テリ張りの全開翅を見せてくれた。仲間によれば、前翅後翅の4枚がキンキラに輝く開翅シーンを撮るのが、ヒサマツ撮影の真骨頂とのことだったが、今回は、そんな写真が撮れたのではなかろうか。
この希少種を求めて、全国からマニアが当地にやってくるという。網を振って捕獲する気持ちも、望遠マクロで撮影する気持ちも、このまばゆいばかりのヒサマツミドリシジミの輝く姿ゆえだろう。だたし、写真を撮るだけのファンには、殺生はしないというエクスキューズがある。
2025.6.16 D7500+VR300mmF4.0
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