豊岡病院解体


2006年11月3日撮影の写真である。今は丘陵地にホテル並の新病院ができて、足は不便になったけど設備は立派なものになった。
この写真は、解体中の旧病院である。円山川左岸堤防のすぐ下にあって、2004年の台風23号の洪水では、病院一階が床上浸水となって、患者をボートで搬送するといった事態も起こった。
我が子がここで誕生し、私や家族、知人がこの病院で世話になった。当時としてはモダンな円形の外来病棟は街のシンボルでもあった。その病院も老朽化で移転となった。跡地には健康関連施設ができるという。

病院の裏、円山川に掛かる立野大橋には、コウノトリのレリーフが埋め込まれている。コウノトリの街として全国に知られる存在となったが、どうもいろんなところでコウノトリをめぐる不協和音が聞こえてくる。
豊岡病院を中心とする但馬の医療も、医師、看護師不足で危機的状況を迎えている。「コウノトリ悠然と舞い 笑顔あふれる ふるさと」というのが、市町合併前の豊岡市のキャッチフレーズだった。市長は合併後も変わらないけど、どうもこのキャッチフレーズ通りの街作りは多難のようだ。

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6 throughts on "豊岡病院解体"

  1. 病院がー。21年前誕生した病院がー。
    そういえば、コウノトリのニュース読みました。1羽死んじゃったみいたね。

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  2. Kayさん
    解体現場を見てると、いろいろと思いが巡ってきました。まあ、しかし、役目を終えて、プールやジムが出来るといいますから、それはそれで楽しみなことです。今は広々とした更地になっています。
    コウノトリの事故死は残念なことでした。
    http://tajimamori.com/roppo/roppo0602-08.html
    このレポートに出てくる232という♂の個体です。豊岡病院を背景に飛ぶ写真を載せていますが、もうどちらも見ることがないと思うと寂しいものです。

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  3. お世話になっております。
    今日は、休みだったので「ハギマシコ」を探したくて、「山」「大きな法面」「路肩のサクラ」を手がかりに探しに行ってみました。春一番やし、雨は降るし、鳥はおらんし、遠くにシジュウカラっぽいのが見えましたが、手に合いませんでした。
    >新しい街作り
    コノウトリだけでなく、人間の勝手で、絶滅しそうにしている生物(今、あたりまえにいそうなものを含め)の生息環境を真剣に考える、いや、守る、こういう気持ちがもててこそ、誰にもやさしい街作りにつながると思っています。
    但馬のよさ、いろいろな形で伝えていきたいものですね。

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  4. ヱビス さん
    但馬の社会史を探求する人、自然史を探求する人、そしてその人たちの残す足跡をフォローしいろいろ考えてくれる人。トップダウンのミッションは大切です。それをどう受け止め、動くか、市民の賢明さが問われていると思います。

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  5. 私が子供の頃に行ってた病院です。
    世界初の円形の本館及び外来棟だなんて思いもよりませんでした。
    それに比べて新しい豊岡病院はつまらないと感じてきます。

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  6. アルイクスさん
    コメントありがとうございます。
    古いものはいつか朽ちて、新しいものに置きかわってゆきます。旧豊岡病院の建物は特に印象深く刻まれていますね。いまでは懐かしく思うだけです。
    豊岡市庁舎の移転に際しては、旧庁舎をそのまま残したという市長の判断は拍手ですね。

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