





まともな梅雨が無かった影響で、花見のタイミングも逡巡してしまう。海岸の植物はどうだろうと、観察に向かった。タブノキに着生したフウランは見事に咲いており、いつもより遅い夕刻の時間を選んだおかげで、これまで嗅ぐことのなかった、フウランの甘く爽やかな香りを感じた。

フウランの前の砂浜では、おびただしい数のスナガニが活発に活動を始めていた。砂穴から全身を出したスナガニのオスは、近くをメスが通るたびに脚を思いっきり立て、ハサミを振り上げ、メスに求愛ディスプレイを見せる。相性が合うと、オスはメスの手をとって(脚をとって)砂穴の中に連れ込んで行く。昼間のスナガニは穴から顔を少し覗かせるだけで人の気配ですぐに引っ込んでしまうが、夕方の賑やかな行動は見飽きることがない。






西の海岸に移動。ここのユウスゲはほぼ終わりかけだった。咲き残っていたのを望遠レンズで切り取る。コオニユリやミズギボウシは花盛り。スズサイコ、カセンソウ、センニンソウも確認。
2025.7.21 D7500+VR300mmF4.0,90mmMACRO
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