鳥見人の間では「ちぇっ ヒヨか」で終わってしまう、恵まれない野鳥の代表。そこいらじゅうに普通にいて、ねずみ色の羽根は美しくなく、ピーヨ・ピーヨと鳴き声も騒々しい。
でも街の中でも見かけるこの鳥の名前、ヒヨドリ、覚えておくと彼らに親しみもわくでしょう>みなさん
ヒーヨと鳴くからヒヨドリなので覚えやすい。野山に餌の少ない冬の間は、特に人里で観察しやすい。ピラカンサの赤い実を食べに来たり、ヤブツバキの花の蜜を吸いに来る。くちばしを花粉で黄色くしたヒヨドリを見かけるのもこの時期。
植物がハチやチョウといった昆虫を媒介して受粉することは、学校でも習うしよく知られた事実。ヒヨドリが花粉を運んで植物の生活史に一役かっていることは案外知られていないこと。花の蜜の好きなメジロも同じく花粉の媒介者だ。
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