今年の冬は積雪が長く続き、春先の溶岩流歩きでも春の花の開花が遅れている。それよりも、花が少ない別の原因を目の当たりにし、少なからずのショックを受けた。溶岩流を流れる渓流と国道に挟まれるように帯状に伸びる植生地帯は、これまでシカの侵入を免れ、多くの植物が残る貴重な場所であった。シカの食害はあることにはあったが、これまで悲観的なものではなかった。しかしこの春、シュンランが1本も見つからず、シカの不嗜好植物とされるシャガの葉まで食いちぎられ、登山路にはおびただしいシカの糞が撒き散らかっているのを目にした。希少な植物もいくつか残る場所だけに、シカの食害に対する本格的な対策が急がれる事態になってきたことを実感した。
今回観察した花の写真を以下に掲載する。
キクザキイチゲ
(サンイン?)カンアオイ
シカの糞だらけ
シマヘビ
ハルトラノオ
いつも咲くシュンランもこの通り
(セリバ?)オウレン
キンキエンゴサク
ホトケノザ
ヒメオドリコソウ
ツクシ(スギナ)
タチツボスミレ
オオイヌノフグリ
二段滝
コチャルメルソウ
シロバナネコノメソウ
シロキツネノサカズキモドキ、少しタイミングが早かった
2022.3.28 D7500+90mmMACRO, iPhone SE2
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