立春の候

田んぼの(ノボロギクらしい)黄色い花をむしって食べていたのがカワラヒワ(亜種オオカワラヒワ)。三寒四温で春の花が次々に目覚めて行く季節を迎える。

湾内のホオジロガモは相変わらず愛想が悪い。

北から、鳴きながらコハクチョウ軍団が飛んできて湛水田におりた。池に浮かんでいたヒシクイたちも釣られて飛び立ち、同じ田んぼに合流。

少し離れて、2羽のコウノトリが一緒に行動中。

農道を散歩のおばさんがかしましく通り過ぎ、そのタイミングでコハクチョウ11羽が飛び立った。何度か上空を旋回した後でもとの湛水田に着水。飛び立ちシーンは撮影機会が多いが、着水のタイミングでシャッターを切ることは多くない。たたんでいた大きな水かきの足を下げ、空中でブレーキ制動をかける。水面ギリギリに高度が落ちたところで足を前方に突き出して水かきを立て、そのまま水を蹴るようにして着水する。離陸するときはバチャバチャと騒々しい駆け足の音が数秒続くが、着水時はザーっという音が一瞬したあとすぐに静まる。翼を広げたままの行動なので、絵的にも美しいと思う。

田んぼ周辺の一般道を走行中、路肩に1頭のニホンザルと目があった。若いオスで、周りには他のサルは見当たらなかったので、ハグレなのだろうか。車から降りて撮影のために近づくと、向こうから愛想をみせて寄って来た。誰かが餌をやっているのかもしれない。

夕方近くの盆地、小坂地区の湛水田に17羽のコハクチョウを見つけた。六方田んぼと一日市を行き来している連中に違いないが、こちらの湛水田も利用していることがわかった。渡去の季節が近づくほど、彼らの行動エリアも広がって行くことは、過去の観察からわかっている。長旅に備えて、餌を沢山たべて栄養を蓄えているのだろう。

2022.2.10 D7500+VR300mmF2.8, 18-400mm

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