ハリギリは我が家裏の法面で、血だらけになって(笑)新芽を摘んだ。ユキノシタは団地入り口の路肩斜面に一杯出ているのを少しだけ戴いた。
夕食に山菜天ぷらで食べた。どちらも美味しい。とくにハリギリのなんともいえない香りがこの季節だけのご馳走。マーケットで買い求めた円山川産のシジミの味噌汁も美味かった。そうそう、煮付けたイカは香住港で上がったものだった。地物はおいしい。
撮影:D2X+SIGMA17-70
———-
gaku塾の仲間から、これはハリギリの葉では無いようだとコメントをもらった。タラの芽として出される山菜の味とは全然違っていて、濃厚で独特の香りはタラノキには無い美味しさだ。タラノキでは無いとすれば、トゲがあってタラノキと間違われることもあり、香りがよいと紹介されているハリギリだろうと安直に思い込んでいた。コシアブラも香りがよいらしいが、トゲがない。
調べてゆくうちにメダラというタラノキの亜種?に行き着いたが、どうもそれだとする自信がなかった。改めてこの木の特徴を写真撮影したものを添えて、gaku塾で質問してしてみた。複数の仲間からメダラの答えをもらった。
ということで、この木はハリギリではなく、メダラということで修正しておきます。
間違ったまま覚えている知識が、こうして修正され、正しい知識として再認識されることは嬉しい。生き物好きの多くの仲間にいつも感謝している。
———-
さらに続きがありました。
この葉痕がずっと引っかかったままで、タラノキ系にはこのようなハート型の葉痕がないことが識別ポイント。トゲがあって枝を巻くようにV字状の痕があるのがタラノキ。このタラノキのトゲなし(あっても少ない)バージョンがメダラ、というのが、これまで得た範囲内での認識だった。
写真を見てもらった地元の植物専門家Sさんの見解は、カラスザンショウではないかとのこと。食用ではないらしい。
で、さっそく調べてみたら、カラスザンショウにほぼ間違いないことが分かってきた。葉痕の形も一致する。 ミカン科サンショウ属ということなので、独特の芳香も納得する。春野草は、よく知られたタラノメやコシアブラに、それを知っているヒトは目がゆく。似て非なるものは食用でないと無視されたのが、このカラスザンショウの身上ともいえるだろう。
ネットで調べてみると、ちょくちょくコレを食べている人の話もヒットする。おいしいという意見が大半である。実際、私が食べて美味しいのだから美味しい。私の周りの人にもすこぶる評判のよい山菜だ。カラスだけにくれてやるのはぜったいに勿体ない。
ということで、葉がしっかり展開したら、別の記事で最終顛末を報告したいと思う。
ハリギリは裏山に、もユキノシタは庭に、どちらも沢山ありますが、食べたことは、ありません。
美味いという話は、聞いていますが。
小坊主さん
ハリギリは張り切って食べてみてください。かなりクセのあるきつい香りですが、天ぷらにはとても合います。ほかの天ぷらにちょっと付け合せに添えるくらいがよろしいかと。
採集のときは枝の棘に十\分注意です。皮手袋がよいでしょう。私は軍手に登山シャツでしたが、押さえた枝がはねて、シャツを突き破って腕に、さらに額に、流血を見ました。
よくよく、写真を見ますと、私の知るハリギリとは、葉が異なるようです。
私の知るのは、掌状単葉ですが、写真は、羽状複葉にみえます。
違う木でしょうか。