浜へのアプローチで、キオビベッコウがナガコガネグモを引きずっているのを目撃。そのまま観察態勢に入る。
キオビベッコウは毒で麻痺させたナガコガネグモを草の上にあげたあと、獲物を残して地上に戻って穴掘りの場所を探しだした。
付近を何度も歩きまわって気に入った場所を見つけると、一心不乱に穴を掘り始めた。レンズを近づけてもお構いなしの様子。
穴の深さは自分の体長の2倍ほどはあっただろうか。すっぽり見えなくなるまで掘り進める。
大方掘り終わると、置きざりにしておいたナガコガネグモを取りに行き、穴のそばまで運んできた。一旦獲物を置いて、穴掘りの最終仕上げを行った。
獲物を運び入れるのは一瞬のうちだった。もう少し時間を掛けてくれたら、カメラアングルとかを吟味することができたのに。そんな余裕はまったくないまま、シャッター1回のうちに穴に入った。
自分が先に入って、ナガコガネグモを引きずり入れる。穴に埋まった生き餌にキオビベッコウは産卵し、孵化した幼虫はその生き餌を食べながら大きくなる。ナガコガネグモにとっては、まさに生き地獄なのである。
2013/7/3 D7000+TAMRON SP90MACRO,DX35mmF1.8+Gyoro8
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ネット検索で以下の興味深い研究論文がヒットした。研究者の遠藤知二氏は高校時代の後輩。EISHOTのオリジナルメンバーでもあるw
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/10680556.en.html
魚眼レンズが活きてます。
この類のハチ、フィールドで出会うと魅入ってしまいます。この種は未見ですがかなり大きいのですね。
クワ さん
コメントありがとうございます。
観察したキオビベッコウ♀は体長2センチほどでした。餌食になったナガコガネグモは幼体で小さかったです。クモにとっては脅威の天敵ですね。