幼鳥たち

市内の人工巣塔のひとつ、3羽のヒナのうち1羽J0800の風切羽が抜けて、巣立ちできずにいた。
(写真:7/22撮影)

8月5日、本個体の観察中のことである。巣塔下の畦道を農作業のトラクターが動き出したタイミングで、これまでにない高さまでジャンプしたかと思うと、そのまま滑空して地上に落ちるように姿を消した。周辺の稲丈が伸び、落ちたショックで稲田の中で伏せたままと思われる本個体を、多くの市民の協力で捜索にあたったが、日没までに発見に至らず。

翌朝10時過ぎに、自力で堤防の法面まで歩いて姿を現した本個体を、地区住民の方が発見し見守りを続けられた。14時過ぎ、コウノトリ郷公園の手で無事救護捕獲された。抜けた風切羽は、新しい羽根が伸びてきており、しばらく収容された後にリリースされる見込みである。

百合地巣塔から巣立った2羽の幼鳥、J0775は8月初旬に頸部が腫れている様子が観察され心配の声もあったが、その後回復してきた様子で、この日は大きなヘビを丸のみするシーンに出会った。

山で繁殖した鳥の子どもたちを、山に入ればあちこちで見かける季節。私たちのごく身近でも、キジやスズメなどの巣立ち幼鳥のたどたどしい行動を目にすることがある。そっと、やさしく見守ってやろう。

2024.8.5-12 D7500+VR300mmF4.0

5+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です