明け方の激しい雨音で目が覚めた。板屋根の宿は、雨の音がまるで音楽のように部屋中に広がった。雨の憂鬱さではなく、その音は子守唄のように心地よかった。屋久島は雨の島だ。雨が命を育てている。その雨粒のリズムが体に染み込む。 布…続きを読む
兵庫県北部但馬地方には、山と川と海に守られた静かな暮らしがあります。 同じ山を歩き、同じ川を下り、同じあぜ道を歩き、その時々に感じたふるさとの風景を書きとめておきたいと思っています。 タジマニアとは、私が勝手に想像した架空の国の名前です。但馬という土地に拘りながら、自分自身の胸の中のサンクチュアリを、いつまでも大切にしたいと思います。
明け方の激しい雨音で目が覚めた。板屋根の宿は、雨の音がまるで音楽のように部屋中に広がった。雨の憂鬱さではなく、その音は子守唄のように心地よかった。屋久島は雨の島だ。雨が命を育てている。その雨粒のリズムが体に染み込む。 布…続きを読む