友達が社長をしている地元のおかき屋さん、げんぶ堂。
ここのおかきは本当に美味い。しかし、「あそこのセンベイは味がせん」という評もよく聞く。それも、結構な年配の人たちから、そんな声を聞くのだ。
おそらく、その年配の方々の子どもの頃のおやつといえば、家で作った「かきもち」や「あられ」だったに違いないのだ。人工の味付けが当たり前となって、かつてのおやつは「水臭い」思い出になってしまったか。
げんぶ堂の「丹波黒豆おかき」(素焼き)
私はこいつが大好物だ。カリっとした歯ざわり。口に含んでしばらくしてからジンワリ広がる米の甘さと黒豆の香ばしさ。焼き塩がそれを実にうまく演出するのだ。化学の味は一切入っていないから、「水臭い」「味がせん」と人は言う。
だが、このおかきの味わいこそが、素材の「味」そのもなのだ。化学の味に麻痺してしまった今の食文化のなかで、ホンモノの味を作り続けているおかき屋が豊岡にある。私はそのことを誇りに思うし、頑なに味を守る友達社長にエールを送る。
このおかき、原材料はこれだけ。それでいて実に豊かな味わい。厳選された素材だけが醸し出す本当の美味しさ、ぜひ皆さんも味わってみてはいかがだろうか。
撮影:GX100
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>「あそこのセンベイは味がせん」という評もよく聞く。それも、結構\な年配の人たちから、そんな声を聞くのだ。
入れ歯と「せんべい」は相性が悪い、ですから、ね。
結構\な年配の人たちだと、「入れ歯」が味を変えてしまっているのでしょう?
ボクは好きです、「げんぶ堂」さん。
入れ歯もそうでしょうけど、やっぱり「素」の味のよさを忘れて行ってるのだと思いますね。市内にもう一軒おかき屋がありますが、そっちの方が一般受けするようです。
私の周りの友達社長さん3人、どちらも、ホンモノ商品で勝負されているところが頼もしい。ニッチトップという、中小企業経営のありかたを、しっかり実践されています。