オオルリの営巣

おめあての昆虫をチェックしているところに、仲間の車が山道をおりてきて情報交換。上でオオルリの巣を見つけて観察してきたところだという。案内してもらった場所は、岸壁の岩が抜け落ちたところにできたニッチ。渓流を見下ろすこのポイントは、オオルリの営巣場所として絶好ともいえる。ヒナは4羽いて、距離をとってしばらく観察を続けた。

給餌帰巣はメス3に対しオス1といった感じで、オスは観察者の私に警戒していたのかもしれない。イモムシ類を束でくわえて、順番にヒナの黄色い口の中に放り込む。

巣内の清潔を保つため、親鳥はヒナのゼリー状に放出された糞を離れた場所へと捨てに行く。ヒナが尻を上げたとき、総排出腔の赤いポッチと尾羽の黄色い色が目立つ。口と同様に、親鳥がこの色に反応するのだろうか。

観察中オスが一度だけ飛来。ヒナは親鳥が近くの枝にやってくると、気配を察知して小さな鳴き声を出す。いろんな天敵がヒナを狙っている。人が営巣観察を長引かせるのも、天敵の気をひくことにつながるだろう。オスの飛来を確認したあと、早々に現場を後にした。

2021.7.5 D7500+VR300mmF2.8

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