Hey!邪道


ビートルズの新作として鳴り物入りでリリースされた”LOVE”。本アルバムに関してはネットでいろんなことを書いている人がいるから、興味ある人は検索してみるとよい。
もちろん、ジョンもジョージも故人であるからビートルズの4人が新作をレコーディングできるわけない。今までの作品のリメイクに過ぎないのだが、いわゆるリマスタリングとか、そんないぢり加減ではない大々的なサウンドコラージュが施された「邪道」モノ。
コアなファンからは「エエ加減にせーよ」と目くじら立てられる代物みたいだが、サージェント・ペッパー付近からリアルタイマーとなった私でも、今回の”LOVE”はとってもWelcomeな、「ご機嫌な」アルバムとして楽しんでいる。
よくもこれだけうまくツギハギしたよなあと、感心しかり。曲と曲のつなぎの妙を特に味わってほしい。Black birdからYesterdayのつなぎなんか、「そうだよね、そう来るよね」とか納得しながらゾクっとしちゃう。Get BackもBack in the USSRも、オリジナルよりいいとさえ思いながら聞きほれてしまった。
まあ、往年の名曲にいろんな効果音がオーバーダブされて、その分、原曲のソリッド感が損なわれてゆくのだが、新しい楽曲だと思って楽しめば十分いける。私の中では、The Beatlesという新しいプログレバンドの衝撃のデビューアルバムといった感じでさえある。
ひょっとして、ビートルズのアルバム中で最も好きな1枚になったのではないだろうか。

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5 throughts on "Hey!邪道"

  1. え”そうなんですか。タイトルからして、てっきりお気に召さなかったのか、と。
    機会があったら視聴してみます。

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  2. いやあ、いいっす。
    Hey Judeのリフ、♪だーぁ・だーだー・だらだっだー
    が、やがてポールのアカペラになり、再び演奏がかぶり、突如カットして
    1・2・3・4って、かっこよすぎ。
    全26曲、シームレスに聴きとおす、プログレ全盛期のB面ワントラックの大作みたいな、まあ、そんなビートルズもアリかなと。

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