城崎町の山間ではニホンザルの群れが生息し、日ごと里へ出没しては農作物を荒らしまわっている。行政の駆除を待っていてもラチがあかないので、農家は自衛策に出ざるを得ない。だが、サルは賢いから苦労の防衛策もすぐに突破されるのが現状だ。
現場で出会ったおじさんは、今はコレしかないと、後ろ手に持っていたエアーガンを見せた。サルごときにオモチャの鉄砲で3万5千円も使った。この前は電池も換えたけど、これがまた高い。と、地面に向けて2発ほど引き金を引いた。結構強力な威力だったが、サルに痛い思いをさせるには、相当近い距離からでないと効果がないだろう。しかし、エアガンを持った人間はすでにサルに認知されているらしく、顔を見ただけでさっさと山に逃げてゆくそうな。
我々が路上で立ち話をしている間も、サル軍団は法面の柿の木でノンビリと毛づくろいなどをやっているのであるから、人間の側は完全にサルにナメられてしまっている。野生生物との共生などという綺麗ごとは、獣害に苦しむ現場では空しい響きだ。しかし、なんとか野生と人とが折り合って暮らせる方策を、サルよりは知恵のあるヒトが考えてゆかないといけないのも確かだ。
撮影:D2X
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農業への意欲を失っていくのは単に老齢化だけではなく、サルによる被害と行政側の過剰なサル保護圧力のためです。サルに荒らされても、保護団体が怖くてなにもできない大津市長。農業の衰退どころか、子供が怖がるからといって大津市から転居していった人もいます。大津市はサルのオリを作るといって数千万円を計上したのに、私の住まいは朝から晩までサルが走り回り、わずかの家庭菜園も根こそぎあらされてしまいました。ここの市長には住民を守る気持ちは全くないようです。