出雲路

出雲まで車で出かけた。出発前、我が家の満開の彼岸桜にメジロが吸蜜にやってきたので記念撮影。

西に向かうほどに桜の色が濃くなる。鳥取市をバイパスすると海岸沿いに巨大な風力発電の風車が並んでいた。
米子市街の手前で高速に入れば、そのまま宍道町まで一本でゆけるようになっている。もっと遠いイメージで出発した出雲は、案外近いところだったのには驚いた。

少し遅いお昼を出雲そばで済ませ、行ってみたかった斐伊川河口に向かう。宍道湖グリーンパークから風波の立つ宍道湖を望むが、大方の冬鳥は渡去したあと。キンクロハジロはまだたくさん残っていた。

2階の観察室から西のビオトープ池を望むと、1羽のセイタカシギがしきりに餌を採っている姿が見えた。池に近寄って400ミリで撮影した。4月7日には六方田んぼの湛水田でもセイタカシギが通過していったようで、この鳥の今が渡りのピークなのだろう。

2003年6月に六方田んぼで観察して以来のセイタカシギ、折れそうなほど細長い脚は深みでの採餌に適している。何度見ても魅力的なシギである。

帰路、観光めぐりをしながら東に向かう。朝から強い北西風が吹き、黄砂で視界が黄色くよどむ一日となった。最初は10年ぶりの出雲大社。あのとき一緒だった子供たちはすっかり成長して変わってしまったが、神社に流れる悠久の時間はいつまでも変わらない。

宍道町の来待ストーンという博物館。石好きの私には興味深い場所だった。ここで採れる来待石(凝灰質砂岩)は石灯ろうの適材で、古くからの地場産業となっている。
安来市の和鋼博物館で「たたら」の歴史を勉強し、三朝温泉の奥にある三徳山・投入堂の入口を経由して鳥取に向かい、家路についた。

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