コウノトリのいる風景


9月24・25日の二日間、第三回コウノトリ未来国際会議が当地で開催された。過去2回は参加したが、5羽の試験放鳥が行われた記念すべき今回のイベントには結局参加しなかった。天邪鬼な性格の所以でもあるけど、みんなが騒げば騒ぐほどその場から逃げたくなるのは昔からのことだ。
3年前、野生コウノトリが飛来し、その飛ぶ姿に感動した。そしてこの地にコウノトリが飛ぶことの喜びを理屈ぬきに感じたことで、自分の中にある種の確信が生まれたことは確かだ。国際会議で改めて確認しあうこともない。そう思ったから会場に行く足をいつもどおりのフィールドに向けた。
城崎の湿地には、いつもどおりに八五郎がいた。今日のカメラマンは少なかったが、通りすがりに彼を見つけた観光客が次々に足を止めていた。そう、八五郎こそが今回の放鳥劇の一番の立役者なのだ。みんな、しっかり見てやってよ。賛辞を贈ってやってよ。
ねぐらの山を越えた谷で、昨日5羽の仲間が野に放たれことを八五郎はまだ知らないようだ。
ま、後輩たちのこと、よろしく面倒みてやってくれ。

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