
今季はツグミがやたら多い。渡来数の多少は年毎に違うが、渡来してもこの時期にはまだ山の上に留まったままのはずのツグミが大挙して平地で群れている。今秋は山の木の実は豊富にあるはずだが、里地の柿も大豊作で、柿の実にツグミが集まっている。
そんなツグミの大群の中に、変わった1羽を仲間が偶然発見した。電線に一列に並んだ中に、ひときわ大きな個体を見つけたのが、今回紹介するノハラツグミ(第1回冬羽)である。私は仲間が撮影した翌日に、同じエリアで運よく遭遇して撮影がかなったものである。ノハラツグミはヨーロッパの鳥で、日本での観察はごくまれな迷鳥。シベリア北部の生息地が重なったあたりから、ツグミの日本への渡りの群れに紛れ込んで来たものと推測される。兵庫県初観察種となるようである。
ツグミと並ぶと明らかにノハラツグミの方が大柄であるのが分かる。私の観察日以降は、見つけることができないままである。当地に逗留を続けているのか、さらに西か南にツグミの群れともども移動してしまったのか、これだけ多くのツグミがいる中から探し出すことは極めて困難である。









2025.11.10 D7500+VR300mmF4.0
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