猛暑のカラカラ天気が続いていたが、8月後半になって雷雨が通り過ぎるようになった。ヤマビルにおびえながら、私の菌類(変形菌)観察ポイントに入った。ツノホコリ系の粘菌を倒木の所々で見かけた。まとまって粘菌を観察するのは今シーズン初のことである。結局、この夏はジクホコリも見つけることもできなかった。





遊歩道を折り返して駐車場手前、腰に付けていたTGがなくなっているのに気づいた。再び引き返し、カメラを探しながら歩く。折り返し点のベンチまで戻り、落下物を発見できず。下りながらしゃがんで撮影した場所を捜索。途中、歩道の中ほどに、ササの葉にびっしりボツボツが付いているのを見たが、TGが無かったので素通り。その少し先のタマツノホコリの撮影ポイントにカメラが転がっていた。
回収して下山開始。まてよと思い直し、先ほどのボツボツの出ているササの葉のところまで登り返す。こういう系は見ていて気持ちよいものではないが、ひょっとして、今まで観察したことのない粘菌かもしれないと、回収したばかりのTGで撮影開始。指で押すと簡単にぐにゃっと潰れるし、子嚢体の根本にはネチネチしたものも見える。これはきっと粘菌だろうと、帰宅後、写真整理して師匠の粘菌友の会I氏に写真同定を依頼。
結果、但馬では初確認のクダマキフクロホコリと同定してもらった。本種の発生しているササの葉は持ち帰り、I氏により標本として保存された。
追記:
ヤマビルにつかれず一安心で長靴を脱ぐと、どこから落ちてきたのか、アスファルトに吸血後のパンパンに膨れ上がったヤマビルが転がった。もしかして自分か? しかし自覚症状もなく、長靴から普段履きの靴に履き替えた。
車を出して30分ほど経ったか、左足首の内側に弱い痒みを感じるようになり、まさかと思って車を止め靴を脱いだ。ギャー!である。靴下の足首内側は真っ赤に血に染まり、急いで靴下をとると、まさにヤマビルの吸血痕を確認。ティッシュで拭いても吹いても出血は止まらず。すぐに帰宅しシャワーで患部を洗い流すも、出血は止まる気配なし。ステロイド軟こうを塗布し、カットバンを貼って処置。出血は長く続いたあと止まり、痒みは1週間以上続いた。ヤマビル、吸血されたときはまったく自覚症状がなく、しばらくたってギャー!となることを、今回久しぶりに体験した。今後は油断せず、しっかり対策してヤマビル巣窟に入ろう。




2025.8.14 TG-6, iPhone-SE