コハクチョウ終認の日

2025.3.10の早朝、深い朝霧の中で28羽のコハクチョウの群れが採餌中。泥に顔を埋めて、クログワイの根でも食べているのだろう。泥だらけの顔で採餌を続けている。ジャバジャバとくちばしを動かす音がする。数日前まで42羽いたうち14羽は、先に動いたようだ。

ふと車の外をみれば、真横にヘラサギが来ていた。ヘラサギもスプーン状のくちばしを水中に入れて餌を捕まえている。

2025.3.13、冬期湛水田の水が落とされて以来、コハクチョウのねぐら入りの場所は円山川立野大橋上流になっており、この朝も29羽のコハクチョウの群れを確認した。首を伸ばし、仲間同士でしきりに鳴き交わし落ち着かない様子。ひょっとして、今日、北帰行の旅に出るのではないか。そんな予感を感じた。

やがて鳴き交わしは最高潮となり、上流に向かって一斉にテイクオフ。浮き上がったあとは左旋回して六方田んぼに入り、新田小学校の上空で進路を北にとった後、堤防でカメラを構える私の真上に向かってきた。次第に飛翔のフォーメーションが整い、先頭から両側に広がる美しいⅤ字が頭上を通過して行った。「おー!元気で」と思わず声が出た。

群れが北の空に小さくなり、ひょっとしたら餌場に降りるかもと、行ってみた。案の定、先行部隊がすでに着地しており、後から別の群れが降りてきた。夕刻、もう一度円山川を覗いてみれば、29羽の群れがまだいた。翌朝以降、このコハクチョウの群れを確認することは無くなったので、3月13日が、当地の越冬コハクチョウの終認日ということになろう。今年の渡去は例年より遅かった。

円山川河口のワンドでは、アオサギの水上コロニーが賑やかになっている。コハクチョウが去ると、春がいよいよ近づいてくる。

2023.3.10,13 D7500+VR300mmF4.0

5+

1 throught on "コハクチョウ終認の日"

  1. コハクチョウ群れがVの字の体形を作って飛び去って行く光景は何とも言えませんね。昔の子供は群れに向かって「竿になれ、鉤になれ」とはやしたそうです。このコハクチョウは鉤になって飛んでいきました。 但馬の自然は美しいですね。

    1+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です