オオタカ、カワアイサを食う

朝の出石川、いつもの流域にカワアイサが集まっているのを、車を止めて観察していた。ふと気配を感じて対岸に目をやると、メスだろうか、1羽のカワアイサがオオタカ♀に捕まっていた。カワアイサの群れが大騒ぎするでなく、捕獲時に水音や羽ばたきが聞こえるわけでなく、オオタカの狩は実に静かに行われているのであった。

7時20分に最初のシャッターを押し、満腹で飛び去った最後のシャッターが8時40分。1時間20分かけて、カワアイサを食べて行く様子を記録に残した。これまでのオオタカの捕食シーンの出会いは、すでに食べお終わろうとしているタイミングだったり、二番穂の陰で獲物がよく見えなかったりだった。今回は最初から最後まで、距離は離れていたが、丸見えの状態で捕食シーンを観察することができた。

以下、血や肉や内臓の写った写真を掲載してあるので、この手が苦手な方の閲覧は注意して頂きたい。

カワアイサを捕獲したところ。右腹上部に大きな裂傷を負わせた。
腹を割かれたワアイサは首を上げてもがき続けたが、やがて息絶えた。
カワアイサが絶命すると、オオタカの捕食は勢いを増し、腹の羽毛を引きちぎって内臓に向かう。
長い腸を引きずり出したが、これを食べることはしなかった。ノスリも獲物の野ネズミの腸を引きずり出し外に捨てる。
風で白い羽毛が広がり、引いたアングルではオオタカの捕食現場はこのような状態。
美味しいところは食べ尽くし、満腹感にひたるオオタカ。
やがて、大きく膨れたそ嚢で現場から飛び去り、堤防法面のヤナギの枝中に隠れてしまった。
オオタカが捕食中にカラスが集まりだし、いなくなるとすぐにおこぼれを頂戴しに飛来。
トビも残渣を狙ってやってきた。

2024.11.19 D7500+VR300mmF4.0

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