この時期の目的を持って氷ノ山林道を走る。途中、法面の工事中の区間があるので注意。ヒヨドリバナにはアサギマダラが吸蜜に来ていた。ウバユリも開花。先日別の場所で観察したギンバイソウも、この林道沿いでみられる。やはりヨツスジハナカミキリが寄って来ている。
予定どおり、今回の目的のキツリフネに出会った。いつも同じ場所にこの時期に開花する。晩夏に咲く普通のツリフネソウは「しっぽ」のところがクリんと丸まるが、キツリフネのしっぽは伸びたまま丸まらない。ツリフネソウは葉の上に花を出すのに対し、キツリフネの花は葉の下にぶら下がる。
キツリフネの下の水路沿いにはイワタバコが開花中。ミズタビラコもあちこちに。アザミの仲間の蕾に、美しいカゲロウがぶら下がっていた。フタスジモンカゲロウのようだ。
同じ林道の復路、沢を覗き込むと白いツリフネソウが目に入った。ツリフネソウの品種とされているシロツリフネ。キツリフネと同じように、花を吊り下げているラインは緑色なのが特徴的。ツリフネソウはそれが赤い。葉の上に花を出しているところは、先のキツリフネとは違う。しっぽもクリんと丸まっている。花は普通のツリフネソウより大きい。
集落が近くなったころ、路肩にフシグロセンノウを見つけた。このオレンジ色を見ると、夏もいよいよ盛りを越えようとしていることが感じられる。
2024.7.30 D7500+VR300mmF4.0, 90mmMACRO