ナカムラオニグモ

鬼の顔に見える
アシナガグモsp

ファーマーズマーケットの駐車場で、ばったり同級生のクモ山人氏に出会った。近況報告をし合う中で、すぐそこにナカムラオニグモの網場があると教えてもらった。すっかり心身ともに衰え、夜遊びのクモ観察も途絶えたままだ。クモ自体にレンズを向けることも殆ど無くなってしまった。

まだ見たことのないナカムラオニグモの情報を得て、一ヶ月近く経った早朝のフィールド巡回時に教えられたポイントに立ち寄ってみた。基本的にオニグモ類は夜行性であるが、ちょうど朝のねぐら入り時刻に遭遇した。同じ場所に3個体が網を張っていた。

ナカムラオニグモは北方系のクモ。近年、豊岡市内での生息数が拡大中。一方で、南方系のスズミグモも市内で数を増やしてきている。ここは北と南の生きものたちの、ちょうどボーダーラインにあたっているのかもしれない。

時間が経過すると、1個体が網を離れ、網の一端を支えている草の先を丸めたねぐらに帰って行った。その後も、機会あるごとにポイントの早朝観察を続けているが、いつも同じ網場にいる。美しい模様を持った、魅力的なオニグモである。

2024.7.31 D7500+VR300mmF4.0

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