床瀬 加か成

6月25日の父の一周忌にあわせ(マイケル・ジャクソンと同じ命日!)、週末の土曜日に家族で墓参に出かけた。雨だったが、静かに故人を偲んだ。お昼は母が折込のタウン誌で見つけた、竹野町椒(はじかみ)の「加か成」(かかなる)さんにお世話になった。床瀬そばで有名な地区の一番奥にあり、2年前にUターン開業されたという里山料理を謳ったお店。気になっていたお店だったので、今回はよい機会だった。

県道から少し上がったところに、古民家を改造した店がある。店というより、田舎の個人宅にお邪魔するといった感じである。看板と暖簾がなければ、ここが食事処であるとは思えないほどの、普通の佇まいである。玄関先ではササユリが迎えてくれた。

さらに、狸と猪の歓迎も受けた。奥には山水を引いた洗い場がこしらえてある。

田舎の家は、表に2間続きの座敷があるのが普通である。冠婚葬祭、人々が集う場所である。加か成さんは、そこを食堂として提供しておられる。座敷を囲む縁側と、開放された窓越しに聞こえる雨音や鳥の声、山里の空気感が心地よい。
お店はご夫婦と娘さんの、3人で切り盛りしておられるそうだ。心のこもったコース料理を戴く。

ソラマメ、フキ煮、ツユクサのお浸し、ワラビの和え物、そばの生春巻、真ん中はシマラッキョウ。

揚げ出しとろろ。(←これ、特にお薦め)

イノシシの燻製。

シカ肉のカツ。これはとっても美味しかった。鹿肉はこのようにしてどんどんメニューに取り入れ、消費拡大に努めて頂きたいものである。増えすぎたシカは、人が獲って食うしか間引く方法がない。

ワラビと厚揚げの煮物。

山菜天ぷら。ミツバ、ドクダミ、ヨモギ、スズコ、ウド、新玉葱、ちくわ磯部巻

最後に床瀬そばが出てくる。自然薯でつないだ100%蕎麦は風味満点。フキノトウの薬味がユニーク。蕎麦湯もとても美味しい。

都会で修行を積んだとおっしゃる娘さんの手によるデザート。甘さ控えめの上品なスイーツである。
一緒に行った子どもたちには、ちょっと口に合わなかっただろうが、大人向けの田舎料理をゆっくり味わうにはとてもよいお店。我が家のお気に入りの一軒に仲間入り。真心のこもったもてなし、素材の味を活かした山の幸、ゆったりと美味しい時間を床瀬の「加か成」さんで過ごしてみてはいかがでしょう。御代もリーズナブル、お薦めです。
里山料理 加か成

〒669-6344 豊岡市竹野町椒645
TEL 0796-48-0401
携帯 090-3920-5958
mail ka-ka-naru@ezwed.ne.jp
営業時間 11:00~夕方まで
※夜は要予約
定休日 不定休(要電話確認)
ホームページはこちら http://sky.geocities.jp/tokosekakanaru/index.htm
写真:2010/6/26 D90+SIGMA10mmFE

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