夜光虫とホタル

夕方の帰宅途中、竹野スノーケルセンターのセンター長からコール。センター前の磯に夜光虫が集結中とのこと。この前の日曜日、凪いだ海を二人で見ながら今年の夜光虫は駄目だったねと、話したばかりだった。

現地に着くと日がまだ残っていて、目視で夜光虫の赤潮を所々に確認できるが、センター長の話によれば急速に散ってしまったとのこと。

日が落ちると、夜光虫は岸からかなり離れて浮遊しており、その上をゲンジボタルが1匹、仄かな光を明滅させながら飛んだ。
この写真は2枚を合成したものであるが、夜光虫の上をホタルが飛ぶという、実に幻想的なワンシーンが実際に起こったのである。

岩場を歩きながら、夜光虫がかたまっているタイドプールを見つけた。密度はそれほどでもないが、なんとかこの夜一番の夜光虫の光を捉えることができた。夜光虫撮影には肉体労働が伴う。蒸し暑い梅雨の夜に汗だくになってしまった。

帰り道、せっかくだからと谷を詰めて、ホタルを見てきた。9時半ごろからの観察で、ゲンジボタルの活動のピーク時間は過ぎていたようだが、たくさんのホタルが明滅していた。

10時も過ぎてからホタル見物の車がやってきて、テールライトの灯りが写り込んだ。赤い光がアクセントになって、面白い写真になった。

田んぼの橋の上からも撮ってみる。低い雲に、山の向こうの街明かりが反射して、思いのほか空が明るい。
海の光もの、山の光もの、この夜はダブルで楽しませてもらった。
D90+SIGMA10mmFE
2010/6/22 豊岡市竹野町

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