止めた車の横を茶色い鳥が前方に飛んで、工事現場のフェンスに止まった。ムクドリ大の鳥で、イソヒヨのメス?などと考えながら、とりあえず望遠レンズを向けた。
鳩だった。ドバトにしては小型で、色もこれまで見たことのないタイプ。首の後ろに黒いバンドがあり、このあたりのから「珍」ではないかと思い始めた。車を降りて、アプローチしようとターゲットの方向を見たら、もういなかった。
図鑑のハト科のページを開く。ベニバトと特徴が一致した。日本への飛来はごくまれらしい。九州や西南諸島への迷行個体がときどき観察されるようだ。東南アジアの野生鳩。次はどこで、バーダーを驚かすのだろう。
2022.7.27 D7500+VR300mmF4.0
追記:
昨年2021年にも、隣町の久美浜町の海沿いで1羽が観察されていることが分かった。かつてのヤツガシラのように、今後は旅鳥のレギュラーメンバーになって行くのかも知れない。これも地球温暖化による渡り鳥の動きの変化の一つなのかもしれない。そういば、この春にもシロハラクイナが円山川河口で目撃されていた。
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