ヤイロチョウ再会

急傾斜地を横切る林道、ガードレールに車を寄せて谷底を観察していると、「ホーエン・ホーエン」とワンフレーズ鳴いた後、見下ろしのブナの太枝にヤイロチョウが駆け上がってきて一瞬止まった。3カットシャッターを切っただけで飛び去った。この山域では、今シーズン2度目のヤイロチョウとの出会い。

林道を下ると、仲間がサンコウチョウの造巣現場を見つけて観察中。しばらく一緒に観察させてもらった。一度この場所で営巣していたのが、雨風で巣が落ちてしまったのだという。2度目の造巣中とのこと。今回の観察では、造巣はメスだけが巣材を運んでは巣の形を整えており、観察中オスの参加は見られなかった。ステージによって雌雄の役割分担でも決まっているのだろうか。蜘蛛の巣や苔を何度も運び込んでは、次第に美しいカップ状の巣が出来上がりつつあった。

ツルをうまく束ねたサンコウチョウの巣を、興味深げに覗きにきたコガラ。

頭上の樹冠では、サンショウクイの幼鳥軍団がにぎやかに休憩して行った。

2022.7.5 D7500+VR300mmF4.0

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2 throughts on "ヤイロチョウ再会"

  1. 高橋さま、今季ヤイロチョウが入ったのは2度目でしようか?私も其方へ行きましたが残念ながら会うことができませんでした。
    子育てが順調に進めば可愛いのが見られるでしょうね。
    入っていると連絡を貰いましたが、情報のルートが東京発大阪経由で私は兵庫県です。いつも不思議なルートで情報が入ります。どうしてでしょうね。笑
    別メールで写真を送りました・・ご笑覧ください。

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  2. 柴田秀雄様、コメントありがとうございます。

    ヤイロチョウは年々、囀りの確認数が増えてきているように思います。市街地の里山や、山地でも集落のすぐ近くとかで声が聞かれるようになりました。

    数年前からヤイロチョウの繁殖域に注目しながらシーズンを過ごしますが、まだ営巣現場やヒナには出会ったことがありません。

    夏鳥の子育て期間に入ると、鳥以外の生き物に興味が移るので、積極的に営巣現場を探すこともありません。

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