竹野スノーケルセンターで行われた、夜光虫観察会に飛び入り参加した。昼間、大浦湾に大量の夜光虫が流れ込んできたことから、急遽開催されたようだ。隣接する国民休暇村の宿泊客がこの夜のメインゲスト。あとは口コミでやってきた地元のみなさん。
レクチャールームでセンター長の解説を聞いたあと、みんなで浜に出る。べた凪の引き潮の海はまったく静かだ。光る物体は確認できない。
「普段は禁止していますが、今夜だけは特別。さあ、みんなで海に石を投げましょう」
センター長の合図で石が投げ込まれる。ドボンと音がした瞬間、海がコバルトブルーに輝いた。歓声があがる。実に美しい。
タンデムのシーカヤックに、一人ずつ乗せて夜光虫の上を漕ぐ。キールに沿って夜光虫が青いラインを描く。パドルを入れると、そこが青くフラッシュする。
夜光虫はプランクトンの一種。いわゆる赤潮と言われているやつだ。昼間見ると海にトマトジュースをぶちまけたよう。夜、刺激を与えてやると青く発光する。
月が高く上り、波音ひとつしない凪の海に、幻想的な光景が繰り広げられた。
D90+VR18-200/ISO2000, F5.6, 8~10秒
2009/4/7 竹野スノーケルセンター
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