夕暮れの太陽が里山の稜線に掛かる頃、ふと、目の前の田んぼが金糸で紡いだベールを掛けたたように輝いた。立ち位置から少ししゃがんで見てみると、黄金色はすっと消えて黒々とした土が陰を濃くするだけだ。
立った目線と、西日の入射角度がちょうどの関係になったとき、田んぼの上の金糸のベールが輝くのだ。正体は蜘蛛の糸。田んぼの窪みの上を覆うように、無数の蜘蛛の網が張り巡らされていたのである。つるべ落としの夕暮れ、はっと気づかされた光景にシャッターを切った。
撮影:D2X+VR300F2.8
0
兵庫県北部但馬地方には、山と川と海に守られた静かな暮らしがあります。 同じ山を歩き、同じ川を下り、同じあぜ道を歩き、その時々に感じたふるさとの風景を書きとめておきたいと思っています。 タジマニアとは、私が勝手に想像した架空の国の名前です。但馬という土地に拘りながら、自分自身の胸の中のサンクチュアリを、いつまでも大切にしたいと思います。
夕暮れの太陽が里山の稜線に掛かる頃、ふと、目の前の田んぼが金糸で紡いだベールを掛けたたように輝いた。立ち位置から少ししゃがんで見てみると、黄金色はすっと消えて黒々とした土が陰を濃くするだけだ。
立った目線と、西日の入射角度がちょうどの関係になったとき、田んぼの上の金糸のベールが輝くのだ。正体は蜘蛛の糸。田んぼの窪みの上を覆うように、無数の蜘蛛の網が張り巡らされていたのである。つるべ落としの夕暮れ、はっと気づかされた光景にシャッターを切った。
撮影:D2X+VR300F2.8
クモの糸なのですね。素晴らしい瞬間をキャッチした一枚 、絵画でもあり俳句でもありえる一枚です。
微妙な色調なので、ディスプレイでかなりイメージが変わってくるかもしれませんね。クモの網は、いろんなシーンで光の芸術を見せてくれますね。