カヤクグリ

雪深い谷を詰めて除雪のどん詰まり。地上から茶色い小鳥が飛び上がって枝に止まった。色形からミソサザイと思って見ていたが、どうもそれにしては大きい。車を止めた位置からは、前枝がかぶって頭部がよく見えない。助手席に寝転がってレンズを煽って、ようやく写真に収めたその鳥は、現場でカヤクグリの名が浮かんだ。これまで撮ったことのない相手なので、帰宅後、図鑑などを照合してカヤクグリに確定した。

イワヒバリ科の、このあたりでは冬鳥。但馬では1000m以上の山で繁殖しているが、山歩きでも遭遇する確率は低い。積雪期には里に降りてくることが今回わかったが、兵庫県RDBのAランク種との出会いは、冬期でも稀である。今回はラッキーとしかいいようがない。前被りをクリアしようとエンジンを掛けた途端、ひょいと飛んで二度と現れることがなかった。

帰路に通りがかった湛水田には、10羽ほどのタシギが泥の中の虫を探していた。タシギ観察中、イカルチドリとセグロセキレイが出てきた。

強い寒波が来ており、氷点下の防風に地上の粉雪が気嵐のように舞い上がった。

2021.1.7 D7500+VR300mmF2.8

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です