台風が南海上を東に移動中。刺激された前線が雨を降らせた。そんな中、円山川下流のヨシ原をチェックしてまわる。そろそろ通過の時期だと狙っていたノゴマを確認した。
数羽の群れで薮の中を動いていたが、今回の確認はすべてメスだった。喉の赤いオスは見つけることができなかった。
ノゴマのメスは超地味。英名Rubythroat(紅い喉)はオスの特徴にぴったりの命名だが、メスの喉はこのように白い。
ヨシの穂先に出てきたのも、遠目にはノゴマのメスだと思っていたが、少し小柄であることと、細かいところで違いがあった。
オオヨシキリにしては少し雰囲気が違うと感じながら、この手のグループの識別が難度が高い。バンダーの友人Kさんに写真同定を依頼。
尾羽の先端に明瞭な白斑が入ることから、シマセンニュウだろうと回答があった。本種は、当地を通過していることは確実なのだが、潜行性が高く、これまでほとんど見る機会がなかった。
潜行性の高いヒタキ、ヨシキリ、ムシクイ、センニュウなどの旅鳥が、今、密やかに南への旅を続けている最中である。
2020.10.10 D7500+VR300mmF2.8
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