永遠の悪ガキgaku少年


オンラインでは毎日のように会っていても、実際に顔を合わすのはそうチャンスがあるわけではない。豊岡へは2004年7月の取材以来、2年ぶり。私は昨年10月にgakuさんのアジトにお邪魔させてもらったから、5ヶ月ぶりの対面となった。
コウノトリファンクラブ主催の第1回コウノトリ写真コンクールの審査が目的の旅だが、仕事を終えられたgakuさんを囲む会を仲間内で開いた。小さな洋食店を貸し切って和やかな会となったが、gakuさんの放つエネルギーはいつも少年のままだ。よく食い、よく飲み、よく話し、よく笑う。当然、綺麗な女性には目がない。また、怒るときには烈火のごとく怒る。
私たちがgakuさんをリスペクトするのは、もちろん視覚言語としてのgakuさんの写真であり、添えられたシャープな文章であるわけだけど、gakuさんのパーソナリティを知る者にとっては、gakuさんがいつまでも失わないでいるその少年性への憧れではないか。加齢とともに保守的になり、保身に終始する自分たちの身上を省みながら、そうではない存在感としてのgakuさんをリスペクトするのではないか。
集まりの翌日、病院での検査を済ませてから海辺で取材するgakuさんと再会した。
「凄いものを見つけたよ」
gakuさんは少年の目を輝かせながら指さした。説明を聞きながら、gakuさんはこの場所を見つけた瞬間から撮影の絵コンテが出来上がっていることを知った。ヒントをもらった私に、その絵コンテが再現できるまでには、まだ相当の時間が掛かるだろう。
今回の出会いでまたひとつ大きな「啓発」をもらった。

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