稜線の目覚め


稜線を通る妙見・蘇武林道の一部区間を走ってみた。路肩の北向きの日陰にはまだ雪が残っている。場所によっては雪で未だに通行できない個所もあるらしい。雪解けのあとにはようやくフキノトウが顔を出している。

残雪の路肩から見上げると、ブナの新緑が眩しい。どこからかクロツグミのたおやかな囀りが聞こえてくる。目覚めた森には夏鳥がどんどんやってくる。台風で林道のあちこちが崩れてしまったが、届く範囲内でしばらく山に通おう。

下山途中の斜面でサンカヨウの花を見つけた。大柄な葉に似つかわしくないような、白く可憐な花を群生する。

山域中腹の開けた場所ではウスバシロチョウがフワフワと飛んでいた。このチョウの羽模様を改めて見ると、前ばねの縁にくっきりと目玉模様が見てとれる。この目は猛禽系?ネコ系? 天敵を脅すカモフラージュ。

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