コチョウゲンボウ

初冬より盆地内で目撃が続いているコチョウゲンボウにようやく出会えた。メスタイプの特徴はチョコレートブラウンの羽色。地上から出ている小さな出っ張りに止まるのが好きで、チョウゲンボウのように電線などの高いところから地上の獲物を狙う狩の仕方ではない。

狙われるのはスズメ、カワラヒワ、アトリなどの田んぼで群れている小鳥。飛んでいる小鳥の群れに、低い位置から狙いを定めると、「目にもとまらぬ」という表現がふさわしいほどの猛スピートで群れに突っ込んで行く。この瞬発的なスピードは、ハヤブサやチョウゲンボウを上回ると感じるほどである。群れが散り散りになり、最終的にターゲットを決めると徹底的にその1羽を追尾し、逃げ疲れたところで捕まえる。

コチョウゲンボウの止まっているときの表情は、クリクリした可愛らしい目と、人との距離をわりと縮めてくれる親近感がある。しかし、その目がまわるほどの追尾スピートとクイックな翻りの狩を見ると、小さいながら、猛禽としての卓越した能力を垣間見るのである。

以下、夕暮れに撮影したダイサギのポートレート。真っ白な鳥の、マジックアワーの逆光シーンは美しい。

2024.12.23,25 D7500+VR300mmF4.0

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