アカダマキヌガサタケ

朝早く、仲間からの電話が鳴った。探鳥で山に入っていたが、成果なく手持ち無沙汰だったところなので、お誘いにのって彼の自宅近くの草地へと向かった。

話によると、もともと一帯が笹薮に覆われていた土地を刈払い機で整地したところ、次々とアカダマキヌガサタケが出てきたのだという。

赤玉の所以は写真のとおり。子実体を格納していた「玉」の色が赤い。通常のキヌガサタケは白い。

キヌガサタケに比べて、全体的にエレガントさに欠ける。グレバも太短いし、レースのスカートも繊維が太く目が粗い。キヌガサタケの発生は7月に入ってからだから、その前に、よく似た独特の姿を地上に現してくれるので、被写体としてはもってこいである。

ついでにこれも見て帰れと案内された水田の畦道。大きなホコリタケが並んでいた。スミレホコリタケというそうだ。スミレのような可愛らしさとは無縁で、老菌の胞子嚢の色がスミレのような紫色に変色することからの命名らしい。

2022.6.21 D7500+90mmMACRO, 10mmFE

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