新聞記事で田君川のバイカモが満開だと報じていた。7月以降の長雨と冷夏のせいで、花期が延びたようだ。そんなことで、鳥取に向かう途中で浜坂に立ち寄ってみた。
両親を伴ってここに来たのは川が干上がりそうな6月20日だったが、今回はたっぷり水量もあり、緑の藻の上に白い花が美しく咲いていた。透き通る清流が何とも気持ちよい。
上の2枚は一眼レフの広角だが、魚露目でも同じ風景を残しておく。デフォルメされた清流のお花畑も、またよい。
この日は妻の誕生日で、鳥取で買い物でもしようと誘い出したのであった。本来ならR178を海岸伝いに西に向かうのだが、今回は岸田川を遡ってR9に出て、そこから鳥取に向かった。
目的は、ここ。岩美温泉を過ぎてしばらく北進すると、左の道沿いに「肉のたむら」がある。TAMURA VINTAGE BEEFと看板が上がった但馬牛専門店である。店内には数々の表彰状が掛けてあり、但馬牛の中でも「田村牛」と称される特別な牛肉を扱っておられる。
但馬牛には手の届かない庶民でも、ここのコロッケには手が出る。教えてくれたのは島根の息子。帰省の往き帰りに発掘したお店らしく、盆に戻ってきたとき是非にと勧められた。
さて、たむらコロッケ1個120円、その場で揚げてもらったのをすぐに食べたのだが、これは美味い! 息子の言葉どおりの「超ウマ」。
ジャガイモはジャガイモそのままの味がするし、ミンチは但馬牛のカスかもしれないけど、これまたジャガイモと絶妙に絡んでくる。そして、なんといってもパリパリのコロモ。サクっと齧る、イモが迎えてくれる、ほのかに肉が語りかける。そんな感じ。
もちろん、ソースも何もつけずに素のまま食うのが、たむらコロッケの一番美味しい食べ方だ。サクっと一口でそれを確信した。
妻の誕生日の夕食は、少しゴージャスにと思っていたのだが、120円のコロッケですっかり満足してしまった私たちは、鳥取からの帰り道にもう一度たむらコロッケを食べ、それでバースディディナーを終えたのであった。(笑)
高くてまずい飯を食わされるより、よほど満足感と満腹感のある「たむらコロッケ」。これからも120円のコロッケを食べに、ここに来ようと思う。あと、湯村温泉の鳥取寄りに但馬牛を食わせる店も出されているので、懐に余裕ができたときには(できるのか?)、入ってみようと思っている。パンフレットによれば、ランチメニューに「たむらコロッケ定食」(700円)もあるのだ。
肉のたむら
営業時間 10:00~19:00/火曜日定休
鳥取県岩美郡岩美町恩志206-2/Tel 0857-73-1129
2009/8/30 D90+SIGMA10-20, GX100+Gyoro8
たむらコロッケ
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