ソライロタケという美しい名前をもらったキノコがいる。珍しいキノコで、なかなかその美しい姿に出会う機会がない。地元のキノコ屋さんでも、かなり記憶を辿らないと思い出せないほどの、当地でも一級の希少種である。
そのソライロタケが、今シーズンはあちこちで同時発生した。植物調査に入った仲間のS氏が、市内の複数箇所の竹林で出ているのを確認し知らせてくれた。
初めて観察するソライロタケは、名前の通り、空色の美しい姿を見せてくれた。手で触ると黄変することも特徴のひとつ。また、傘の裏のヒダまでが空色であるのも特徴である。同じエリアで10株ほどチェックしたが、キノコ屋さんの調査によれば20株ほどこのエリアで出ていたらしい。少し離れた竹林ではない場所でも出ていることを確認した。
こちらは、市内の別の場所で同日に観察したソライロタケ。最初の観察者が傘を触って黄変している。この竹林ではほかにも2本出ていたという。ネット情報によれば、今期は全国的にソライロタケが出ているらしく、その同期性も興味深いところである。
2021.9.16 D7500+90mmMACRO, iPhone SE
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