運命の出会いになればよい


今年もgakuさんがやってきた。県民局のコウノトリ写真コンクールの審査と、今回は、コウノトリ市民研究所の10周年記念講演会の講師としてお招きした。
年に1度、こうしてgakuさんを迎えながら、引き合わせたい男とはいつもすれ違いが続いた。今回、ようやく実現した二人の出会い。自然界の報道写真家・宮崎学と、但馬の自然の語り部・本庄四郎(竹野スノーケルセンター長)との出会い。
互いに揺るぎない世界観を持ち、自らのアイデアと行動力で自然界に斬り込んでゆくこの二人。この先、両者の魂が呼応しあい、大きなムーブメントとなってゆけばよい。そんな小さなきっかけを、今回は作れたと思う。

gakuさんの講演を聞くのは2度目だ。9年前はフィルム写真をスライドで見せてもらった。今回はデジタル画像のパワーポイント。時代は変わる。人の生活も変われば、その「環」(たまき)の「境」(さかい)を行き来する野性動物の暮らしぶりも変わる。
講演の前半はツキノワグマの興味深い話だった。自然はたくさんのサインを発している。そのサインに気づきなさい。私はそのヒントを出しているだけで、気づくのはあなたたち自身であると、いつものようにgakuさんは挑発を投げかけた。
講演を聴いた人たちそれぞれが、gakuさんの挑発に刺激され、自然界を複眼思考で見つめるようになれば、今回の講演会がその人にとっての運命的出会にもなるだろう。かつての私が、そうであったように。
撮影:D90+VR18-200

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