一ヶ月ほど前からだろうか、盆地の南エリアを中心に、ハイイロチュウヒのオスが目撃されるようになった。私自身、職場のある地域の田んぼをフラフラと飛んでいるのを見かけたのが10月28日のことだった。
仲間が次々とハイイロチュウヒのナイスショットをものにする中、出没頻度の高いエリアで張り込みをする辛抱もなく、いつかそのうちと高をくくることにした。
今朝、盆地南エリアの田んぼを巡回中、突然そのチャンスが訪れた。少し離れたところをフラフラと飛んでいるハイイロチュウヒ♂を捕捉。動きを追いながら、撮影チャンスを待った。私の立ち位置を中心に、大きく旋回しながら餌を探し続けた。餌を見つけるとホバリングで地上に突っ込むが、観察中一度も狩に成功することは無かった。陽炎が強く上がるようになり、ハイイロチュウヒはさらに南に飛び去って行った。
ハイイロチュウヒは本年1月22日に我が家の近くの田んぼで撮影している。そのときの写真がこれであるが、背中の茶色が今回の観察種とよく似ている。同一個体の再来の可能性も考えてみる。
ハイイロチュウヒ♂は、しかし、何度出会っても魅了される美しきタカである。
2020.11.24 D7500+VR300mmF2.8
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