出石のてっせん寺・本覚寺から、今年もてっせん・クレマチス開花の便りが届いた。昨年とちょうど同じ5月最後の日曜日、妻とお寺を訪ねた。
あいにく住職は留守で、鉢植えの花を二人で見て回った。昨年に比べると花のつきが悪いようだ。住職に会えなかったのが心残りだったが帰途についた。我が家の手前で、小野の里に住職らが手入れされているクレマチス苑があったことを思い出し、Uターンして車を走らせた。
但東町に抜ける峠道の途中、休耕棚田を利用して整備中のクレマチス苑があった。電気柵とネットの二重の獣害防護が講じられた花壇には、丹精こめて育てられたクレマチスが鮮やかに咲いていた。
赤紫から青色の品種が多いが、少しずつその表情が違うところが、クレマチス栽培の魅力なのだろう。
真っ白な品種もあった。花びらのように見えるのはがくである。花弁は退化していて、がくの中央に剥き出しのしべが立っている。
綺麗な虫がいたので撮影。帰宅後に図鑑で調べてアカハムシダマシと同定した。
「おーい」と下から声が掛かった。なんと農作業中の住職だった。届いたハガキには案内してあったのだが、今日がこのクレマチス苑の1日限りの試験公開日だったのだ。そのことを知らずに何気に足を向けたのだが、よいタイミングで花と住職に会うことことが出来た。近況を報告しながら、やはり今年の花のつきが悪いことを聞かされた。冬鳥が少なかった事情も説明しながら、気象条件が生き物に与える影響などを考えた。
このクレマチス苑、住職の楽しみの場所がまた増えた。たくさんのクレマチスが花を咲かせ、たくさんの人が集まり、住職を囲んで会話に花が咲かんことを。
撮影:2006/5/28 D2X+SIGMA17-70MACRO
クレマチス苑
0
お花も綺麗ですが、最後の写真でお二人の背後に広がる田園風景、良いですねぇ。
クワさん、ボンジュール
このあたりは鹿の被害が酷いです。電気柵のある田んぼ風景は、私の子供の頃には無かったものです。