あるもんde鳥居


台風23号の大きな洪水被害から復興し、貸し農園「鳥居やすらぎ市民農園」の作業所の一画に「鳥居のさと」として食堂を営まれてきたグループが、10年を区切りに営業を終了された。ここの「かあちゃん定食」は素朴で安くて美味しくて、たくさんのファンから惜しまれながらの幕引だった。

その食堂を一般社団法人「暮らしの学校農楽(の~ら)」が引き継ぎ、「あるもんde鳥居」としてこの6月にオープンさせた。店名は、オープンに向けての打ち合わせ中に、ふと出た会話「そこらにあるもんでええがな」という、軽いジョークから決まったそうだ。の~らが作った野菜を、そのまま料理として出す。その接客や厨房を障害をもつ若者にもやってもらうという、「の~ら」ならではの経営コンセプトがベースにある。

メニューはいたってシンプル。その時にあるもんで、定食の内容が決まる。

今日の定食である。メインはチキンカツと茄子のフライ。ご飯は黒米が混ぜ込んである。付け合せも味噌汁の味噌も、ぜんぶ「の~ら」の手作り。薄味の料理はとても美味しくボリュームもたっぷりだ。これで600円は安い!

代表の木村さんがひょっこり現れたので、いろいろとお話しをさせてもらった。八鹿の「オンサルデ」、豊岡の「あるもんde」、オーナーのしっかりしたコンセプトと料理の美味しさは共通。素敵なお店に、ぜひ足を運んでみてほしい。
2017/8/17 D500+10-20mm

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