新しい車は妻が常用し、私はおさがりのジムニーを常用することになった。VEZELでフィールドに出ることは禁じられているので、究極のフィールドカーであるジムニーで、気兼ねなく泥こんこ走りを楽しもうというわけ。
ジムニーの純正オーディオは実にショボく、とりあえず鳴っているというような代物に過ぎない。フィールドまでのアクセス間は車で音楽を楽しむことを常としている私としては、なんとかここんとこを改善したい。前のCR-Vの純正オーディは、実に豊かな音が鳴っていたのでなおさらである。
しばらくは、家の中で常用しているSONYのSRS-X3を都度持ち込んで鳴らしていたのだが、家の中では十分な低音が鳴っているこのスピーカーも、ノイジーな車に持ち込むとかなり期待はずれな鳴り様。絶対的に音圧が足りないのである。そこで、ちょっと投資することにした。同じくSONYのワイヤレススピーカーSRS-X77。図体がデカイので、常日頃のハンドキャリーは少し億劫であるが、カーオーディオとして固定してしまおうという作戦である。
充電式なので、TPOに合わせて車外に持ち出して、コンセントの無いフィールドでも音楽が鳴らせる。運転席後ろのリアシートの背もたれに、このスピーカーを固定した。ルーフキャリアにカヌーを固定するのに使っていた、スーリーのタイダウンベルトを流用。このアイデアを思いつく前は、シートに直置きして、シートベルトで固定してみた。固定はうまくゆくのだが、低音がボニョボニョに鳴って、実にだらしない音になってしまうのが難。このように空中に浮かすことで、しっかりした低音で鳴るようになった。40w+40wの出力は、ジムニーの騒音の中でも負けないくらいに鳴ってくれる。ボリュームを上げすぎたりバスのアタックが来ると、やはり低域が破綻してしまうが、ノイジーなジムニー車内でインスタントに良い音を鳴らせるスピーカーとしては、なかなかよい選択だったと思っている。音源はもっぱらiPodのUBIO。適当なイコライジングをしてBluetoothで飛ばせば、車内リスニングには大きな不満はない。
ジムニーは二人乗りと割りきって、後部座席は荷物置き場。助手席ですら、常にカメラとレンズが乗っているから、いつもは一人乗りの車。ドライバーの私の後ろで、この新しい友が楽しく歌ってくれる。
2015/7/15 P340
ジムニーの新しい友 SRS-X77
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