21年間使いつづけた電子レンジがとうとう壊れた。オーブンの出力つまみを回した途端に下から火花が散ったと、その瞬間に立ち会った妻が言った。ビニル被覆電線が劣化し、ショートしたのかなと想像した。ということはマグネトロンはまだ生きているということか。
私たちの結婚生活と同じ年数を経てきた電子レンジ。いつもダイニングで存在感のあるやつだった。切替スイッチやタイマーはすべて機械式。タイムアップで鳴る機械式のベルの音から、電子レンジで調理することを「チンする」と誰もが呼んだ。
新しい電子レンジは操作パネルがすべてデジタルだ。チンの音もピピピの電子音に変わった。20年の技術進歩が凄いものだと驚いたのは、全自動で所定温度まで暖めてくれること。食品の現在温度までリアルタイムに表示される。いったいどのようにして非接触で食品の温度を測っているのだろう。
すべての家電はインテリジェント化され、もう人間の頭でいろいろ考えて調整しなくても、機械が全自動でそれなりにやってしまう。人から「考える」という部分を奪い去る全自動家電。「バ家電」という言葉が頭にひらめいた。こうして人はどんどん自らバカになってゆくのだ。
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うちの消防団の車庫にはそれより古そうなレンジがあります。まぁ・・熱燗に使うだけなので・・
豊岡バイパス沿いの中古屋にいくと
化石のような物な家電がもっとありますよ(^^)
調理師家業もコンビニ発達で大変です。
便利な反面いろんな面もあるわけで・・・