山でリスと出会う

山の鳥の様子をうかがいに林道をあがる。ヘアピンカーブに差し掛かったとき、フロントガラス越しに小さな獣が動くのが見えた。コーナーで車を止めレンズを向ける。初めてファインダーに入れたニホンリスであった。リスは何度か山で見かけたことがあるが、木の上をささっと素早く通り過ぎる姿だけで、これまで撮影に成功したことはなかった。

ツキノワグマ以上に、撮影には縁遠い哺乳類であったが、今回、運良くニホンリス冬毛オスを写真に収めることができた。斜面を下ってきたあと、木の根本あたりをゴソゴソすると、手にはクリが握られていた。リスは貯食を行い、冬の餌の確保を行う。このクリも、彼がこっそり隠していたものなのかもしれない。リスがクリを両手で持って食べる様子は可愛らしい。いつかまた、夏毛のリスにもレンズを向けてみたいものだ。

2025.12.24 D7500+VR300mmF4.0

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