ネコイモムシ


夜遅く、妻が「変なものがいる!」とのたまうので、どれどれと指差す床に目をやった。体長10mmほどの緑色の小さなイモムシだった。

折込チラシですくって、外に出してやろうと、その前にこのイモムシの面構えをチェックしてみた。
「ん? 猫?」

急遽、マクロ撮影のモデルになってもらった。拡大して見れば見るほどネコイモムシである。赤塚不二夫の漫画にウナギイヌというのがいるけど、こいつはネコとチョウの交雑種か?
最初は死んだフリをしていたネコイモムシだったが、次第に動きを活発化させて、最後にはこのようにイナバウワまで見せた。本当は威嚇行動なのだろう。
ネコイモムシの正体はヒメジャノメの幼虫。イネ科の植物に付いて幼虫越冬する。日中、クリスマスリースを作るのに植物を採ってきて屋内に持ち込んだ。きっとそれにくっついてきたのだ。モデル撮影が済むと、夜の屋外にリリースしてやった。
2013/12/16 D7000+TAMRON SP90MACRO

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